SDGs 本気で取り組まないと!(全校朝会)

本日は、全校朝会です。

今回のテーマは学校教育目標のうち「なかよく」と関係がある話です。

では、校長先生から皆さんに質問です。この掲示物を見たことがありますか?

青柳小学校だけでなく、色々な場所で見ることも多いと思います。この掲示物は、「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」といいます。 少し難しいですが、「持続可能な開発目標」という意味です。「持続可能」とは、みんなが大人になった時にも、みんなの子供や孫たちの時代にも、豊かな自然があり、きれいな水が飲め、みんなが健康で過ごしていけることです。

実は、このままでは地球がどんどんと住みにくくなってしまうそうです。そうならないために、世界中の国々が一緒になって地球をすみやすい星にしようというのが、このSDGsの取組です。

 

 

 

 

では、地球が住みにくくなっていく例を3つお話します。

1つ目は、地球温暖化です。世界が暑くなると海の温度もあがって、日本にやってくる台風も巨大化してきます。建物が壊れたり、川があふれたりします。先日の台風14号も巨大化した台風ですね。また、ここ何年かで暑すぎてプールに入れないことも増えました。夏休みのプールもできなくなってしまいました。このままどんどん暑くなってしまっては、登下校もできなくなります。もう外遊びはできなくなります。これでは「持続可能」とはいえません。地球温暖化を防ぐために、みんなは何ができますか?

2つ目は、食べ物の話です。皆さんは、食べ物を無駄にしていませんか? 給食を嫌いと言って食べず捨てていることはありませんか。私たちが食べ物を無駄にした分だけ、世界は「持続可能」ではなくなってしまいます。世界でも日本でも、今、食べ物がなくて苦しんでいる人がいます。このままでは、みんなが大人になった時や、みんなの子供や孫たちに食料が続かなくなるかもしれません。世界には、まだまだ貧困といって貧しくて苦しんでいる人もいます。こうした人たちは、食べるものや土地を求めて争うこともあるでしょう。時には戦争になってしまうかもしれません。そういうことが起きないために、今、みんなは何ができますか?

3つ目に、プラスチックのゴミが、世界の海にあふれていることです。皆さん知っていますか? 道に落ちているお菓子のゴミやペットボトル、不織布のマスクやレジ袋などはやがて、雨や風などに流され、細かくなりながら海まで流れていきます。世界の海は、もう細かくなったプラスチックのゴミで一杯です。そのゴミを魚がえさと間違えて食べます。そして、ゴミを食べた魚を食べるのは、実は私たちです。皆さんはその辺にゴミを捨てることなんてないと思いますが、このままだと、世界の海は魚よりもプラスチックのゴミの方が多くなるそうです。

ところで、皆さん消しゴムのカスはどうしていますか?消しゴムもそのまま床に落としていることはありませんか?掃除をするから大丈夫というわけではありません。上履きの底に付いた消しゴムのカスは、色々なところに散らかります。それが、雨や風に流されてやがて海に向かっていきます。さあ、皆さんは何ができますか?

これからもずっと地球を住みやすい星にしていくために、世界に人たちが考えた目標がSDGsです。2015年から2030年までに達成すべき17のテーマの目標があります。さて、日本は、この17の目標のうち、どのくらいの目標を達成できていると思いますか? 実は、まだほとんどの目標を達成できていません。達成できているのは、「質の高い教育をみんなに」という目標だけです。

2030年までは、あと8年、ちょうどみんなが大人になるころです。それまでに、この目標がほとんど達成できていないと、みんなの未来はどんなになってしまうのでしょうか。大変な世の中になってしまうかもしれませんね。

だからこそ、今から、みんなにこの17のテーマの目標について意識して生活をしてもらいたいと思います。どんなテーマがあるのか、自分には何ができるか、自分のこととして考えてほしいと思います。みんなに自分たちの未来のことを考えてほしくて、青柳小学校ではSDGSの掲示をしています。ぜひ、お家でも話し合ってみてください。

今日のお話は、SDGSについてでした。少し難しかったかもしれません。でも、皆さんがこの後もこの世界で幸せに暮らすためにはとても大切なお話です。今日から自分のできることを考えてはじめてください。1回だけでなくずっと続けていってくださいね。クラスで話し合ってもらってもよいですよ。

さあ、昨日の自分よりも「一歩前へ!」進んで、みんなの未来を守っていきましょう。

青柳小、一歩前へ! 青小っ子みんなで頑張っていきましょう。