全校朝会 「一期一会」

「一期一会」 今、この人との、この時間を大切に!

校長先生が、青小っ子の皆さんにお話をしてきた全校朝会も今回が今年最後になります。皆さん、どんなお話があったか憶えていますか。最後の全校朝会でのお話も「なかよく・かしこく・たくましく」学校教育目標に関係のある話をします。今回は特に「なかよく」に関係があります。

 

 

さて、皆さん、この言葉(一期一会)を知っていますか。「いちごいちえ」と読みます。この言葉の意味は、「今日の出会いは一生に一度きりの出会い。だから、今、この人との、この時間を大切にしていこう」というものです。

私たちは、毎日同じことを繰り返していていると、当たり前のように次の日が来るものだと何も考えずに過ごしてしまいます。すると、自分の想いも感謝の気持ちも、何も伝えなくなってしまいます。毎日が当たり前に続いていくと思ってしまいますが、「それではいけないよ。」というお話です。 

皆さん、自分の生活を振り返ってみましょう。例えば、朝起きて、お家の人の用意した朝ごはんを食べて学校に来て、友達や先生とあって、みんなで給食を食べて、その後、家に帰ってお家の人とご飯を食べて、一緒にお風呂に入ってねる。ぼんやり過ごしていると、毎日接している人に対しても、出会ってことのすばらしさを考えなくなってしまいます。その人がしてくれていることへの感謝も伝えないでいます。適当な「おはよう」、「いってきます」で済ましていませんか。お家に人への感謝の気持ちは後悔しないくらい伝えられているでしょうか。

  

校長先生にも、幼馴じみや仲の良い同級生がいます。校長先生の面倒をみてかわいがってくれた先輩もいました。皆さんと同じように友達や仲よしの人といるととても楽しいと感じます。校長先生は、友達との会話がこれで最後になるかもなんて考えて話していませんでした。毎日が当たり前のように変わらずあると思ってしまっていました。

  

しかし、そうではありませんでした。友達や先輩は、急な病気や事故や突然亡くなってしまいました。なかには十代で亡くなってしまった同級生もいます。急に亡くなってしまった友達や、親切にしてくれた先輩に、「ありがとう」と自分の想いや感謝の気持ちを伝える前にいなくなってしまいました。今となっては、もう伝えることもかないません。なんであの時「ありがとう」ってもっと言わなかったのだろうと後悔しています。

だから、校長先生は、いつも、人と話す時、その時間をすごく大事にしようと思っています。「一期一会」ですので、いつでも感謝の気持ちもしっかりと伝えたいと思っています。今ある時間が、ずっとそのまま続くわけではないです。

  

さて、少し話が違いますが、3月になると、いよいよ色々な時間に終わりが来ます。6年生は小学校での生活もあと16日です。先生方との生活も長くても16日です。在校生の皆さんもお世話になった6年生に感謝を伝えられる日も残すところ16日だけです。担任との先生との生活もあと少しの時間しかありません。だから、お互いに「今、この人との、この時間を大切にしていこう」と思って生活していけると良いですね。

 

お話は、もうすぐ終わります。校長先生は、全校朝会でも、いつでもお話をする時、「これが皆さんに最後のお話になるかもしれない」と思って話をしてきました。そんな校長先生の「一期一会」のお話をどのように受け止めてくれたでしょうか。今度、教えてください。いや、直ぐに「くわのみカード」に書いて教えてください。「一期一会」ですから。以上でお話終わりです。