『とりな歌』の書を寄贈いただきました!

本校に、書道の外部講師として指導いただいている先生に、『とりな歌』を書にしていただきました。

『とりな歌』は郷土の誇りともいうべき歌で、青柳小学校が大切にしている歌です。

素敵な書を寄贈いただきました先生 本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

「とりなくこゑす」は、1903(明治36)年、東京にあった「萬朝報」という新聞社が、「いろは」の歌に代わる新しい「国音の歌」を全国に募集し、1万を超える応募の中で、みごとに1等賞(賞金額250円<当時>)に選ばれた作品です。

この作者が神川町大字中新里出身の阪本百次郎さんです。阪本百次郎さんは、児玉尋常小学校の校長を務められました。

 

「とりな歌」

とりなくこゑす ゆめさませ

みよあけわたる ひんかしを

そらいろはえて おきつへに

ほふねむれゐぬ もやのうち

鳥啼く聲す 夢さませ

見よ明け渡る 東を 

空色栄えて 沖つ辺に

帆船群れ居ぬ 靄の中

 

『鳥が鳴き始めました。さあ起きましょう。東の空も明るくなり、朝もやの中、

 帆を張ったたくさんの船が沖に見えます。』といった意味となります。

 

この歌は、日本の朝の美しい風景を描写したもので、「意味も韻律も作為の跡なく整っており、すばらしい出来栄え」と評価されました。中等学校で国語の教材として、また習字の教科書に採用されるなどして知られるようになります。

阪本百次郎さんが作った「とりな歌」は誰にでも平易に理解できる秀逸な歌で、後世に伝えていきたい歌です青柳小学校でも暗唱等にとりいれるなど青小っ子みんなが大切にしている歌です。

 

校長室に飾らせていただき大切させていただきます。

御来校の際は、ぜひ御覧ください。

 

 

<「萬朝報」の記事を伝えるポスター>

※こちらも校長室に掲示しております!


参考:広報「かみかわ」2020年1月